今日は、
”環境ホルモン” について少しお話したいと思います。
まず、環境ホルモンって一体何でしょう??
言葉はよく耳にするけど、実態は何か理解されていないことが多いようです。
環境ホルモンとは、正式には『内分泌かく乱物質』と言います。
私達の環境中に存在する化学物質で、生物に対してホルモンのような影響を与えるものということで、「環境ホルモン」という名前が付けられたようです。
環境ホルモンでよく知られているのが、ダイオキシン。
これは主に塩素系プラスチックを燃やす際に発生しますが、化学農薬等にも含まれます。
このダイオキシンには発がん性、生殖機能へ異常を与える事が報告されています。
そしてこれはあまり知られていませんが、
化粧品に多用される化学防腐剤パラベンや、石油由来の成分も環境ホルモンにあたります。
2005~2010年5年間、アメリカでの調査になりますが
男女合わせて約700人の尿サンプルを得て、パラベンの濃度を測定したところ
検出されたパラベン濃度は、
男性と比べ、女性は4倍であったことが報告されています。
つまり、これは女性が使う化粧品の影響が大きいことが推測できますね…
化粧品って、人によるかもしれませんが
気に入ると長く使い続けることが多いですよね。
その間、長期にわたって皮膚から体内に吸収され続けたら、当然影響は出てきます。
そもそも環境ホルモンは人体とは全く関係のない化学物質、つまり異物です。
しかしそれが一旦私たちの体内に入り込むと、ホルモンに異常を与え
ごく微量でも、身体に大きな影響を及ぼします。
また、パラベンにはエストロゲン作用が認められています。
つまり女性ホルモンに悪影響を及ぼす物質であると言うことです。
悪影響の結果として、
乳がんや子宮がんの原因になる可能性が高いことがあげられます。
これに関しては、まだこの先もっと調査、研究データが必要になると思いますが
近年、乳がんや子宮がん、子宮内膜症の発症率が驚くほど増えているのはご存知の通りです。
乳がんに関しては、1970年の調査と比較すると、なんと5倍にもなっています…
(日本厚生労働省調査)
しかし、どんなに悪性が認められても、残念ながら、これらの化学物質が今後市場から無くなることはないでしょう。
スキンケア化粧品は、肌をより健やかに保つために、
女性が幸福感をもって使うもの。
美しくなるためのケアで、身体を蝕むことなんて
絶対にあってはならないと強く思っています。
なので、物の溢れたこの時代には、選ぶ力 が絶対的に必要になります。
女性の場合は、パートナーさんやご家族が使うものを選ぶ役目をされることも多いと思いますので、責任重大ですよね。
*パラベンは化粧品だけでなく、食品にも使用されていますので
食品に関しては、防腐剤無添加、 NoPreservatives
と表示されているものをチョイスするのも良いと思います。
いつもお伝えしていますが
正しい美容法 = 健康法 でなければなりません。
生涯を通して、ご自分はもちろん、まわりの大切な人たちが健康に過ごせるよう
正しい目で様々なものを選べるようにしていきたいですね。